マーケティングの一環として消費者、生活者の声を聞くアンケートは古くは、街頭で道行く人に声をかけて質問する街頭アンケートが行われて来た。これは今でも見かける。当然不特定多数になる。また、答える側に参画意識が生まれることも少ない。
グループインタビューという方法もあるが、これは数をこなすには適さない。しかし、濃い意見を聞き取ることができるし、ある程度のプロファイルも取り出せる。書籍には昔から読者カードと呼ばれる葉書が入っている。これは個別商品についての評価、感想をかなり詳しく聞き出せる。特定多数でもある、可能性として。しかし読者カードを投函する人はかなり少ないし、事前の開発のための市場調査にはあまり向いていない。新聞社の郵送と電話による広告効果を知るためのアンケートは、かなり確実に回答を得られる。特定の対象で、デルファイ予測、オピニオンリーダー的な対象を絞って行うことができる。
で、インターネットの普及で登場してきたのが、メールによるアンケートだが、メール単発では、こちらもなかなか応える気持ちが起きにくいところがある。
気軽に参加できそうでいて、実はそうでもないところがあるのだ。受信チェックもれで無視されてしまったり、興味のないテーマには返信しない、スルーされるといったことが起きる可能性がある。開封されたかどうかも確認しにくい。
こうした新旧の手法の一長一短を、見事に「長所の相乗効果」に変える仕組みが登場している。
高付加価値インターネットリサーチの先駆的存在であるインタースコープが運営する
は、旧来の対面型アンケートの良さと、インターネットまわりの技術を巧みに組み合わせている。これは実はすこぶる新しいやりかたと言える。
Web上に用意されたアンケートに答えるWeb調査、E-mail調査、FAX調査、電話調査、郵送調査、グループインタビュー調査、会場調査、商品モニター調査 の8つの手法を駆使している。
会員登録すると、
スコープNetMyPageMenuのページが出来る。ここでアンケートに協力したことで発生したポイントが確認できるという安心感の持てるシステムになっている。ポイントはギフトカードや銀行振込で謝礼として支払われる。また、会場調査などに出席すると5000円から15000円の謝礼が出る。
マーケティングに参加するつもりで意欲的に協力してみたいと思わせる手厚いシステムになっていると言えるだろう。インタースコープによるスコープNetの仕組みの素晴らしさは、この「参加意欲」を生活者から上手に引きだしてくれるところにある。
新しい
映画づくりのためのアンケートを設計実施して、それがプロデュースに反映されたなんてことになると、けっこう話題になりそうだ。